まわりからのサポートを受けて乗り切った介護

私の実家は京都。現在住んでいるのは茨城で遠く離れています。両親2人で暮らしていたので、なにか起こった時は心配だなあと漠然とした不安を抱いていました。その不安が現実となり、母が徐々にいろんな機能を奪われていく難病となり、父が介護する老々介護が始まりました。当時、私は子どもも小さく、都合をつけて実家に帰ったとしても、子連れで、役に立つどころか、かえって仕事をふやしてしまいます。兄弟は兄が一人いますが、兄も四国にいて、多忙な毎日。血縁のある中で頼れる人はだれもいませんでした。そんな両親をサポートしてくれたのは、なによりも母の友人、近所の方、ホームヘルパーの方、ケアマネジャー、病院の方、ソーシャルワーカーの方、在宅介護の専門家の方など、数え切れないほどの人たちでした。まず、母の友人の子どもがケアマネジャーをしているということで、すぐに介護認定をしていただき、ホームヘルパーの方に日々の生活を支えていただきました。在宅が難しく、病院での治療になったときは、病院の先生、看護婦さん、ソーシャルワーカーの方に支えていただきました。また、残り少ない時間を在宅ですごしたいという母の希望をかなえるために、病院の方々と在宅介護の専門家の方たちが何度も会議を開き、その希望の実現に向けて尽力していただきました。その会議に出たときは、私の母のためにみなさんの熱いサポート力にうれし涙がでました。母は実際は、家に帰る前に力尽きてしまいましたが、母にもそのみなさんの力強いサポート力と暖かい気持ちは一番母に届いていたことと思います。身近な親戚よりは遠くの他人といいますが、本当にたくさんの人たちのサポートのおかげで、私たち家族は孤立することなく、母の旅立ちを見送ることができ幸せです。
介護サポートを利用しましょう

自分ひとりで家族の介護を続けるのはとても大変なことでしょう。介護はされる側にとっても、する側にとっても負担の大きなことです。しかし、行政や民間の介護サポートを利用すれば、介護の負担をかなり軽減することが可能です。家族の誰かが介護の必要な状態になってしまったら、まずは介護保険の申請を行なうことを考えるといいでしょう。介護保険は包括支援センターや役所などに相談すると手続きの仕方などを教えてもらうことができます。介護度は要支援から介護1~5まで、レベルに応じて分類されます。介護保険は介護のレベルごとに利用できる限度額が決まっています。介護サポートには通所、泊まり、訪問、居住、福祉用具、ケアプランの作成など、いろいろなサービスがあります。介護保険を利用するために、介護度に応じて、サポートの必要なところをカバーする介護プランを、担当のケアマネージャーに立ててもらうといいでしょう。デイサービスに参加したり、一時預かりが利用できたり、ホームヘルパーに家事を手伝ってもらえるなど、サポートを受けるとかなり介護が楽になります。家族の介護は家族でしなければならないという思い込みは、介護をとても大変なものにしてしまいます。今は、介護のためのいろいろなサポート体制が整っているので、無理をすることなくサポートサービスを受けるといいでしょう。介護サポートで介護の負担が軽くなることで心のゆとりも生まれ、家族の中の笑顔も増えるでしょう。